【メルカリ・匿名配送】返品時に住所を教えたくないときの対応方法4選!
中国輸入でメルカリを販売先として利用している方も多いですが、品質などの問題で返品となることもあるでしょう。
そして、匿名配送を利用している場合、返品先としてご自身の住所を公開することは悩ましい問題かもしれません。
住所を知られることによる不必要なトラブルを避けるために、匿名配送は便利なシステムですが、それに慣れると返品時の住所公開に抵抗を感じるのが普通です。
特に一人暮らしの独身女性は、深刻に悩むこともあるかも知れません。
今回の記事では、そのようなケースを想定して、「住所を教えずに返品を受ける方法」を詳しく解説します。
また、返品拒否ができる場合や、返品で注意すべきポイントなど、スムーズな取引のためのヒントなども盛り込んでお伝えします。
メルカリ取引で、返品のときに住所を教えるのやイヤだと感じている方は、ぜひ最後まで読んで、悩みを解決してください。
目次
メルカリの匿名配送で住所を教えずに返品してもらう4つの方法
メルカリでは、匿名で発送は可能ですが、匿名で返品を行えるシステムはありません。
しかし、購入者に住所を教えずに返品してもらえる4つの方法がありますので、ここで紹介します。
ただし、条件や相手の意向によっては利用できなこともあるので、その場合はご了承ください。
方法1: 送料金額相当分の専用ページ作成による返品
これは匿名配送を返品の時にも利用する方法です。
返品の際の送料負担が出品者なのか、購入者なのかによって、どちらが専用ページ作成するかが変わります。
なぜなら匿名配送は「送料込み」の条件でしか利用できないため、送料負担がキーとなるからです。
一般的に返品の際のポイントは、返金方法と返品にかかる送料負担です。
メルカリにおける返金は取引をキャンセルすることで可能ですが、住所を知らせずに返品を受ける場合、そのやり方や送料負担方法が問題になります。
そこで、送料支払いのための専用ページを出品して同時に返品を行い、出品者が無事商品を受け取った時点で取引をキャンセルすると、上手く処理できます。
この方法を送料負担者別に詳しく説明します。
出品者が送料を負担する返品の場合
出品者の手落ちで返品になったケースでは、送料は出品者負担となります。
この場合、匿名配送の条件で購入者に専用ページを作成してもらい、出品者がそれを購入して送料を負担します。
その際の出品ページの金額は返品にかかる送料代金分となります。
ここで注意すべきは、メルカリの販売手数料10%を考慮することです。
例えば、送料が1,000円であった場合、この10%を考慮した1,111円で出品しなければ、購入者のもとに1,000円の送料が入りません。
また、購入者がメルカリで出品した経験がなければ、この方法はハードルが高く、合意が得られない場合は成立しません。
購入者が送料を負担する返品の場合
購入者都合での返品では購入者が送料を負担することになるので、匿名配送の条件で出品者が送料に相当する専用ページを作成し、購入者が決済して返品する形です。
この場合も、送料設定にはメルカリの販売手数料を上乗せします。
どちらの方法でも、前述のとおり返品商品を無事出品者が受け取った時点で、最初の取引をキャンセルすることで、相手に住所を知られることなく返品処理が完了します。
方法2:ヤマト運輸の匿名配送宅急便の利用による返品
ヤマト運輸には、名前・住所がわからないSNS友だちなどに商品を送るときの方法として、匿名配送便というシステムがあります。
条件としてクロネコメンバーズの会員に登録し、アプリ「宅急便をスマホで送る」の利用することが必要ですが、相手にこちらの住所を知らせずに返品してもらう方法として利用可能です。
ただし、LINEで生成したURLをTwitterやInstagramのDMで相手に送る必要があります。
もし相手がこれらのSNSを利用していない場合や、利用していても合意が得られない場合は、この方法は使えません。
メルカリ規約上では、特に禁止事項として挙げられてませんが、トラブルとなった場合はメルカリ運営側のサポートは受けれない可能性があります。
方法3:家族や友人宛に返品してもらい後で受け取る
家族や友人の住所へ返品してもらい、後で受け取る方法です。
この方法はメルカリ規約では特に禁止されていませんが、自分が避けたいリスクを家族や友人に負わせることになります
したがって、事情を事前に十分説明した上で、相手の合意を得る必要があります。
方法4:手渡しで直接返品を受け取る
もし相手が直接会える範囲内に住んでいて、商品も持ち運べるものであれば、手渡しは一つの選択肢になります。
メルカリの規約では、「商品の手渡しを強要すること」は禁止されていますが、双方合意の上での手渡しは可能です。
自動車取引の事例ですが、メルカリガイドでも下記のように記載されています。
出典:メルカリガイド
ただし、女性の場合は知らない人に会うのはリスクを伴うので、人目が多いところを選んでで行うなどの工夫が必要でしょう。
メルカリ規約で禁止されている返品方法
相手に住所を知られずに返品してもらう方法には、郵便局留めや私書箱の利用を思いつくかもしれませんが、これらはメルカリ規約で禁止されています。
ヤマト運輸などの営業所止めも同じことで、下記のようにメルカリガイドで明確に禁止されています。
出典:メルカリガイド・商品の宛先を郵便局(営業所)留めにすること(禁止されている行為)
禁止の背景には、商品が確実に届くわけではないとか、受取人が期限内に受け取りに来ないケースなどが挙げられています。
このルールを知らずに局留めや営業所留めにして返品すると、メルカリの運営よりペナルティが課せられるリスクがあります。
メルカリ内でのやり取りは、AIなどで監視されていますので、正しい知識に基づいて行動しましょう。
返品を拒否できる場合とできない場合を知る
購入者から返品を依頼された場合、せっかく販売できた後なので受けたくないのが普通でしょう。
そういう場合に役立つルールに、「返品理由によっては返品を拒否できる」というものがあります。
このことを知っておくと、住所を教えなくて済むどころか、返品そのものを受けなくて済みます。
返品依頼を拒否できるケースとは
下記のような「購入者都合」による返品依頼は拒否して大丈夫です。
「購入したけど期待した商品とは違った」
「間違えて購入してしまった」
「購入後、必要がなくなった」
このような返品依頼は購入者の主観的な判断によるものなので、出品者に落ち度がない限り、実は応じる必要はないのです。
この返品を拒否することが、相手に住所を知られないための一番簡単な方法になります。
ただし、返品を拒否する際は、相手の感情を刺激しないように、丁寧なやりとりで理由を伝えましょう。
このようなトラブルを事前に避けるためには、商品説明を充実させ、画像をできるだけ多く掲載することが大切です。
そして、注意書きとして「購入者都合による返品はお控えください」という文言を付け加えておくと、返品されにくくなるし、返品を要求されても拒否しやすいでしょう。
返品依頼を拒否できないケースとは
下記のような出品者の落ち度が原因で返品依頼がきた場合、それを拒否することはできません。
「間違った商品が送られてきた」
「出品のときの商品説明や画像と、実際に届いた商品が全然ちがう」
「届いた商品に欠陥があった」
「発送が大幅に遅れて、商品を利用するときに間に合わなかった」
このようは理由による返品は出品者の責任にあたるので、購入者の要求を受け入れる義務があります。
出品者都合での返品でありながら、こちらの住所を知らせずに返品してもらうには、相手にいろいろ負担をかけることになります。
したがって、迅速に誠意をこめて対応することで、信頼関係を保ちながら解決を図りましょう。
出品者の落ち度による返品を拒否するとどうなる?
出品者に落ち度がある場合の返品は拒否できないのが通常なので、これを拒否すると下記のような結果を招くリスクがあります。
・取引が強制的にキャンセルされる
・メルカリ運営よりペナルティを課せられる
それぞれをみてみましょう。
取引が強制的にキャンセルされる
購入者がメルカリ運営へクレームを申し立て、出品者の責任が認められたときには、取引が強制終了となります。
メルカリでは、購入者が商品の受け取り確認をするまでの間、商品代金はメルカリ預かりとなっていて出品者へすぐに入金されるわけではありません。
そのため、出品者に非があると判断された場合、商品代金はメルカリより購入者へ返金され、商品は出品者に戻らないという最悪の結果になる可能性があります。
メルカリ運営よりペナルティを課せられる
出品者が自分の落ち度を認めず返品拒否を何度もしていることが判明すると、悪質出品者として規約違反によるペナルティが課せられ、アカウントの利用が制限されることがあります。
アカウント利用の制限は下記のように、規約違反のレベルによって3段階に分けられています。
・期間が定められるもの(最大24時間程度のものから日数が定められるものまで)
・制限解除への判断が伴うもの(出品者確認や調査による)
・無期限(アカウントの利用停止)
無期限のアカウント利用停止となると、2度とメルカリを利用することができません。
したがって、目先の損得に惑わされずに、常識に基づいた販売活動をすることが重要です。
メルカリ返品に見られる落とし穴
メルカリのユーザーの中には、返品において注意が必要な相手が少数ですが存在します。
事前に知っておくことでリスク回避や賢明な対応が可能となりますので、警戒すべき相手の特徴や行動パターンについて解説します。
商品をすり替えて返品してくる
「商品のすり替え」とは、購入者が受け取った商品を別の商品とすり替えて返品してくる行為をいいます。
例えば、自分が持つ一部機能しない電化製品とおなじ商品を購入して、すり替えて返品する方法があります。
この手の購入者は、商品の状態や品質が悪い、使えない機能がある、などというクレームをつけて返品を要求してくるパターンが多いです。
このような相手に対抗するために、特に高額な商品を発送する前には写真や動画で商品の状態をしっかりと記録しておきましょう。
取引上の不満からクレーマーとなる
取引の過程で不満や不信感をもたれ、恨みをかってクレームを受けるパターンがこれに該当します。
購入者都合による返品要求は、前述の通り強い主観に基づくものが多く、解決にむけて意見の不一致などでトラブルに発展することもあるでしょう。
その場合、不適切なメッセージを何度も送ってきたり、悪意のある評価をつけてくる購入者も残念ながら存在します。
このようなケースでは、出品者として冷静で丁寧なコミュニケーションを心がけ、相手の行為がエスカレートしたり、不正な評価を付けられた場合は、すぐにメルカリ運営へ相談しましょう。
まとめ
メルカリはC2C型のプラットフォームで、個人ベースで取引をすることが殆どです。
人の考え方や行動はそれぞれですので、たとえ不用品処理でも、できるだけ丁寧で誠実な態度でのぞまなければなりません。
特に、返品という状況に陥った場合は、注意が必要です。
今回の記事では、匿名配送のときの返品処理へ焦点を当て、特に住所を知らせることなく返品してもらう方法を解説しました。
紹介した方法は、どれも購入者の協力がなければ成立しません。
購入者都合の返品要望であれば拒否も可能ですが、出品者の落ち度による場合は、相手に余計な手間をかけ時間を奪うことになるので、誠心誠意を尽くして対応しましょう。