せどり仕入れを効率化するツール戦略｜おすすめツール９選
物販ビジネスにおいてせどり仕入れツールは、商品リサーチを効率的に進めるために欠かせないアイテムです。
初心者から経験者まで、正しいツールを選定することが、時間と労力を節約しながら利益を最大化できるカギとなります。
しかし、ツール選びを間違うと、逆に作業効率が落ちたり、誤った商品を仕入れて在庫が増えてしまうことも珍しくありません。
今回の記事では、物販初心者の方が間違った仕入れツールを利用したり、使い方を間違わないように、くわしく解説します。
プラットフォーム別・機能別におすすめのツールも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでせどりビジネスの効率化に役立ててください。
目次
せどり仕入れツールの基本知識
せどり仕入れツールを正しく理解するために、まずはどのような役割を果たすのか、そのメリットや種類について基本的な知識を押さえる必要があります。
そのため、最初に仕入れツールの基本知識の説明から始めますので、特に初めて物販に取り組む方はしっかりと読んでポイントをおさえましょう。
せどり仕入れツールの主な種類と特徴
せどり仕入れツールはひとつで複数の機能を持つツールが多いため、特徴できれいに種類を分けることは難しいですが、ここでは主な機能をベースとして以下の通り分類してみました。
価格履歴分析ツール
価格履歴分析ツールは、商品の過去の価格変動を追跡し、仕入れのベストタイミングを見極めるためのツールです。
Amazonなどの主要プラットフォームでの商品の価格推移をグラフ化し、今後の価格動向を予測するのが主な特徴です。
これにより、最適な価格で商品を仕入れるチャンスをつかめるようになるでしょう。
売れ筋商品分析ツール
売れ筋商品分析ツールは、どの商品が市場で売れているかを調査するためのツールです。
ECサイトにおける商品情報や販売数の確認、商品の状態ごとのランキング、出品者の推移などを分析する機能を有するのがこのツールの特徴です。
競合分析ツール
競合分析ツールは、同じ市場にいる競合他社の価格や在庫状況を追跡するためのツールで、
競合の動向をモニターし、仕入れのチャンスを図ります。
特に競合が多い商品カテゴリーでは、これらのツールを活用することで、的確なタイミングで仕入れを行えるでしょう。
キーワード分析ツール
キーワード分析ツールは、ユーザーがどのような検索キーワードで商品を探しているかを調査するためのツールです。
需要の高いキーワードを見つけ出し、それに基づいて売れる商品を特定します。
これによりSEO対策にも役立ち、商品ページの露出を高めることができます。
せどり仕入れツールを活用するメリット
ポイント
せどり仕入れツールを導入することで得られる最大のメリットは、時間と労力の削減です。
特にリサーチにおいて、膨大な市場データを分析し、過去の価格変動や販売実績、競合商品の状況を基に、売れ筋商品やトレンドを迅速に把握できます。
これにより、どの商品をどのタイミングで仕入れるべきかを的確に判断してくれるので、無駄な在庫や仕入れのミスを防ぎ、売れ残りや機会損失のリスクを軽減できます。
また、競合の動向をリアルタイムで追跡する機能を備えたリサーチツールでは、他社の商品価格や在庫状況を参考にしながら、自分の仕入れ計画を最適化することが可能です。
リサーチツールは初心者でも簡単に使える設計が多く、データを基にした根拠ある仕入れ判断ができるので、仕入れにおいて使わない手はないでしょう。
ツール導入前に知っておきたい注意点
せどり仕入れツールを導入する前には、以下のようないくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
注意点
- 費用対効果をよく見極める
- 利用するプラットフォームに対応している
- 初期設定に時間がかからないか
解説しますと、ツールの多くは無料ではなく月額課金制のため、費用対効果をよく見極める必要があります。
高機能なツールでも、扱いきれなければ意味がありません。
また、ツールによって対応している販売プラットフォームが異なるため、自分が主に使うサービス（Amazon、メルカリなど）に対応しているか確認しましょう。
さらに、ツールを使用するにはGoogleアカウントやAPI連携が必要な場合もあり、初期設定に時間がかかることもあります。
ツールの情報はあくまで参考データであり、仕入れ判断は最終的に自分で行うことが重要です。
ツールに依存しすぎず、あくまで“補助的な役割”として活用する意識を持ちましょう。
せどり仕入れツールの機能一覧と活用のポイント
せどり仕入れツールには、仕入れ判断をサポートする多彩な機能が搭載されています。
中でも「価格リサーチ」「在庫管理」「自動価格改定」「需要予測」などは利益最大化に直結する重要機能です。
それぞれの特徴を理解し、目的に応じて賢く活用することで、作業効率と売上アップが実現できます。
価格リサーチ機能｜相場をリアルタイムで把握
ポイント
価格リサーチ機能は、せどりにおいて最も基本かつ重要な機能であり、商品ごとの過去の販売価格や現在の相場を確認できるため、仕入れの可否を瞬時に判断することが可能です。
例えば、Amazonやメルカリの出品価格、販売履歴、最安値の推移などがグラフで表示されるツールもあり、初心者でも視覚的に理解しやすくなっています。
さらに、価格差のある商品をピックアップできる機能があると、利益の出る商品を効率よく探せます。
リアルタイムでの情報取得により、相場の急変にも対応しやすく、無駄な仕入れを防げるのが大きなメリットです。
ただし、表示される情報の精度はツールによって異なるため、複数のツールを併用したり、実際の販売実績と照らし合わせるとより正確な判断ができます。
在庫・発注管理機能｜機会損失を最小限に
ポイント
在庫・発注管理機能は、在庫切れや過剰在庫といったリスクを抑えるために欠かせません。
特に複数の仕入れ先や販売先を利用している場合、在庫の管理は煩雑になりがちですが、ツールを使えば在庫数や販売状況を一元管理できます。
一定数を下回った場合にアラートを出す機能や、自動的に発注リストを作成する機能を備えたツールもあり、仕入れ漏れによる販売機会の損失を防げます。
また、売れ行きのよい商品に注力した在庫戦略を立てやすくなるため、資金効率の向上にもつながります。
初心者にありがちな“仕入れすぎ”や“売れない在庫の放置”といった問題も、こうしたツールで可視化すれば早期対応が可能です。
売れ筋の管理をしながら、スムーズな仕入れ循環を実現するためにも、この機能の活用は重要です。
自動価格改定・追従機能｜競合に負けない価格戦略
ポイント
自動価格改定機能は、常に最適な販売価格を維持し、競合より有利なポジションを確保するための機能です。
特にAmazonのように価格競争が激しいプラットフォームでは、価格設定が売上を大きく左右します。
この機能を活用すれば、競合の価格変動をリアルタイムで検知し、自動的に価格を調整してくれるため、手動での更新作業が不要になります。
たとえば「最安値より1円安く設定する」といったルールを決めておけば、自動で追従してくれるツールもあります。
ただし、価格を下げすぎると利益が出にくくなるため、あらかじめ下限価格を設定しておくことが重要です。
さらに、特定の時間帯に価格を変更するスケジューリング機能を備えたツールもあり、柔軟な戦略が立てられます。
競争に打ち勝ちつつ、利益率を確保するためには、慎重な設定と活用が求められます。
ランキング分析・需要予測｜売れる商品を事前に見極める
ポイント
ランキング分析や需要予測の機能は、将来的に売れる商品を見極めるために有効です。
Amazonランキングの推移や、季節トレンド、キーワード検索数の変動といったデータをもとに、どの商品が今後伸びるかを予測できます。
たとえば「過去3ヶ月で急上昇している商品」や「イベント前に需要が高まるカテゴリー」などを視覚的に分析できるツールもあります。
需要が安定している商品を狙えば、在庫の回転率も高まり、売上の安定化につながります。
また、過去の販売データをもとに需要のピークを予測し、先手を打って仕入れや販促を行うことも可能です。
特に初心者にとっては、経験や直感に頼らず“データを根拠にした判断”ができる点が大きなメリットです。
リスクを抑えつつ利益を狙うために、こうした分析機能は積極的に活用すべきでしょう。
プラットフォーム別│おすすめのせどり仕入れツール5選
せどり仕入れツールは、利用するプラットフォームや目的に応じて、選ぶべき対象が異なります。
ここでは、Amazonやメルカリ、ヤフオク、楽天市場、中国輸入ビジネスなど、それぞれのプラットフォームでの物販に適したせどり仕入れツールを紹介します。
Amazon仕入れに使えるツール
Amazonでの仕入れに役立つツールには、プラットフォームがメジャーなだけに、リサーチ機能や価格追跡機能が強力なものが求められます。
ここでは、特におススメのツールERESA(イリ―サ)を紹介しますので、利用してみてはいかがでしょうか？
ERESA(イリ―サ)
出典：ERESA・ホームページ
ERESA（イリ―サ）は、Amazonでの仕入れに特化したリサーチツールで、多くのセラーが利用しています。
商品の毎月の価格、売上個数や出品者数、価格推移、ランキング推移などを自動で分析し、仕入れに適した商品を瞬時に見つけられます。
無料で利用可能ですが、さらに高機能で使いたい方のための有料版も用意されていますので、詳しくはホームページを参照ください。
メルカリ仕入れに使えるツール
メルカリはプラットフォーム自体のリサーチ機能が充実していますが、仕入れに使えるさらに便利なツールがありますので紹介します。
メルリサーチ
「メルリサーチ」は、メルカリでの仕入れに特化したリサーチツールで、キーワードやカテゴリーに基づいて商品を自動的に検索し、どの商品が売れ筋かを瞬時に把握することができます。
以前は月額料金制でしたが、現時点（2024年10月時点）では、誰でも無料で使えるようになりました。
検索結果がランキング形式で表示されるため、何が売れるかが一目瞭然で、その仕入れ先までチェックできる優れたツールです。
ただし、リサーチで欲しい検索結果が必ず得られるわけではなく、メルカリのデータと異なるケースもあるため、利用において注意が必要なときがあります。
ヤフオクせどり向け仕入れツール
ヤフオクの仕入れツールとしては、下記のオークファンがよく利用されています。
オークファン
オークファンは、ヤフオクでの過去の取引履歴を検索できるツールで、相場価格や売れ筋商品を簡単に把握することができます。
リサーチ機能が充実しており、商品名やカテゴリーを指定することで、直近の落札データを分析可能です。
これにより、適正価格を設定しやすく、無駄な仕入れを防げます。
また、Amazonや楽天などの販売データも取得できるため、相場比較や商品選定に役立つ万能ツールです。
楽天せどり向け仕入れツール
楽天市場での仕入れには、下記のせど楽チェッカーがおすすめですので、参考にしてください。
せど楽チェッカー
せど楽チェッカーは、ChatGPTを活用したツールで、キーワードやジャンルを指定することで、自動で何千何万の商品を調査できます。
例えば楽天での仕入価格とAmazonの ASINデータから、利益率などの条件を設定するだけで、Amazonで利益が取れる対象商品をピックアップすることが可能です。
まさにAI時代の最先端をいくツールで、使いこなすことで確実に利益を取れるせどりが実現できるでしょう。
中国輸入仕入れに使えるツール
◆THE CKB：原価管理ツール
原価計算ツールは、商品の仕入れから通関までにかかる仕入コストを把握するために、2024年4月に弊社によってリリースしました。
仕入コスト、海外輸送費、関税、通関手数料などのコストを正確に把握することは、ビジネスの利益率や戦略立案において重要な要素です。
しかし、実際の仕入れにおいては、経験を積んだ事業者でない限り、これらのコストの把握は容易ではありません。
特に中国からの輸入では、仕入れ方法によってさまざまな要因が組み合わさり、利用するオプションもいろいろあるためコスト見積もりのプロセスも複雑です。
そこで、THECKBでは、弊社のシステムを利用して仕入れを行う会員様のために、仕入れコストを簡単かつ正確に見積もれる原価計算ツールを開発したのです。
原価計算ツールの詳細につきましては、下記の記事で解説していますので、ぜひ参照ください。
目的別｜おすすめのせどり仕入れツール3選
せどり仕入れツールは数多く存在しますが、目的に合ったツールを選ぶことが成功の鍵です。
ここでは「無料で始めたい初心者」「分析力を重視する中上級者」「利益率を高めたい実践派」に向けて、目的別におすすめのツールを厳選して紹介します。
無料で始められるツール
せどり初心者にとって、いきなり高額なツールを導入するのはハードルが高く感じられるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、無料でも使える基本機能を備えたツールのAmazon Sellerです。
Amazon Seller
Amazon公式のスマホアプリで、iphone利用者に限られますが、amazon出品者アカウントがあれば無料で利用できます。
スマホで商品画像を撮影及び編集が可能で、出品情報を手元で作成できます。
販売実績の追跡もできるため、最も売れている商品の確認や購入者のニーズの分析も可能です。
また、このアプリ一つで、注文の出荷や在庫管理、返品管理、購入者からのお問い合わせへの返信もできる優れものです。
分析・需要予測に強いプロ向け高機能ツール
より精度の高い仕入れ判断を行いたい中級者以上の方には、分析や需要予測に優れたプロ向けの高機能ツールが最適です。
SellerSprite（セラースプライト）
SellerSprite（セラースプライト）は、キーワード分析、商品トレンド情報、商品毎の売上データなどを提供しており、売れ筋商品や競合商品の動向を把握できます。
特に、SEO対策に強みがあり、どのキーワードで商品が検索されやすいかを調べ、出品した商品のランキング向上に役立てることが可能です。
また、販売数や利益率の予測も行えるため、それらのデータに基づいた仕入れの判断がしやすいのが特徴です。
利益率を最大化できる価格追跡・通知ツール
せどりで確実に利益を出すには、仕入れ時点での価格差を正確に把握し、最適なタイミングで購入する必要があります。
そこで活躍するのが、価格追跡と通知機能に特化したツールです。
ここではAmazonに特化したツールKEEPA(キーパ)を紹介します
KEEPA(キーパ)
KEEPAは、Amazonでの仕入れに役立つ価格追跡ツールで、商品の過去の価格変動をグラフで表示し、最安値や価格の上昇・下降タイミングを把握できるのが、最大の特徴です。
商品の在庫状況や価格の推移だけでなく、カート取得率や競合セラーの状況も追跡できます。
これらの機能により、どのタイミングで商品を仕入れるべきかを判断しやすく、利益を最大化するために最適なデータを提供しています。
独自せどり仕入れツール紹介｜カエルツールで効率的に商品リサーチ
最後に弊社、THE CKBが開発した独自せどり仕入ツールの「KAERUツール」を紹介します。
Amazonや楽天市場、メルカリなどの主なECサイトで販売されている中国製品の仕入れ元が瞬時に突き止められるなど、秀逸な機能が満載ですので、ぜひご覧ください。
カエルツールとは？｜せどり初心者でも使いやすいリサーチツール
ポイント
「カエルツール」は、弊社、THE CKBの会員様が1688、タオバオ、Tmallの公式サイトで効率的な商品リサーチができるように、Chromeの拡張機能として開発されたツールです。
中国ECサイトにおける商品リサーチでは、Google翻訳によりサイト自体を日本語へ変換する方法がよく使われていますが、検索精度はあまりよくありません。
そこで、キーワードを中国語へ変換して検索する方法もありますが、誤った中国語を選ぶと望んでいたリサーチ結果を得ることができないのが実情です。
しかし、「カエルツール」では中国ECサイトでの利用を念頭にして開発され、中国語/日本語に特化した専用ツールです。
そのため「カエルツール」を利用すれば、日本のECサイトにいるような感覚で、中国ECサイトにおいて日本語でのリサーチが可能になります。
カエルツールの主な機能一覧
カエルツールは、当初、以下のような便利な機能を備えてデビューし、弊社の会員様より好評を得ていました。
主な機能
- 1688、タオバオ、Tmall公式サイトで商品を検索し、直接弊社システムカートに追加
- THE CKBシステム内の商品をワンクリックで1688で確認可能
- 1688、タオバオ、Tmall公式サイトで日本語を使って商品・店舗名を探すことが可能
- Amazonと楽天市場当の公式サイトの商品を、ワンクリックで1688で確認可能
そして、THE CKBシステム内での機能と連動させた以下のような機能を追加し、さらなる利便性の高いツールに進化しています。
新機能
- 価格追跡、値下げ通知機能
- 画像検索ー類似商品を調べる機能
- 自社サイトへ一括登録機能
- お気に入り追加機能
- 不良率高、出荷遅延率高商品のアナウンス表示
これらの新機能は弊社の会員様からのご要望を基づいたもので、中国輸入ビジネスをさらに効率よく行えます。
詳細につきましては、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参照ください。
カエルツールの使い方
ここでは、カエルツールの中で、よく利用されている日本のECサイトで出品されている中国製品の仕入れ先をリサーチする方法を紹介します。
カエルツールは、前述の通りChromeの拡張機能ですので、事前に機能を追加した状態で使えるようになります。
例えば、メルカリでレディースワンピースのジャンルで、「中国輸入」のキーワードで絞った下図の検索結果でみてみましょう。
この中から赤枠で囲んだワンピースが気になった場合、カーソルを合わせると下図のように、スコップマークの横に1688と書かれたカエルツールのアイコンが出現します。
このアイコンをクリックすると、1688.comのサイトへ移動して、下図のように同じ商品を出品している店舗がズラッと表示されます。
金額は円表示となっていますが、実際は中国人民元です。
約20円のレートで計算すると、仕入単価が1,100～1,500円と判断できるので、6,000円で販売しても十分利益が取れそうですね。
この中から価格だけでなく、店舗の評価を参照しながら仕入れる流れとなります。
このように、一発で仕入れ先を見つけることができることで、中国輸入の効率が各段にあがります。
カエルツールの詳しい使い方につきましては、下記記事が参考になります。
1688.comの店舗の評価の仕方については、下記の記事が参考になります。
まとめ
仕入れツールは、物販ビジネスを効率的に進めるために欠かせない存在です。
本記事では、仕入れツールの基本知識から、活用のポイント、おすすめツールまで詳しく解説しました。
ツールを適切に選び、活用することで、仕入れ業務の効率化が図れ、売上や利益の向上が期待できます。
ビジネスの規模や目的に応じて最適なツールを選び、さらなる成長を目指しましょう。
最後に紹介しました、弊社THE CKBのKAERUツールは、会員さまより高評価を得ています。
また、原価計算ツールを利用頂くことで、仕入れにおける利益見積もりの失敗も大きく減らすことができるでしょう。
中国輸入ビジネスに興味のある方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。
